※本ページはEDのオンライン診療に関する一般的な情報を整理したものです。個別の診断・処方・治療方針は医師が判断します。オンライン診療の実施方法や費用、薬の受取方法などは医療機関によって異なるため、利用前に公式情報を確認してください。
EDのオンライン診療とは?
オンライン診療は、情報通信機器を利用して医師が患者を診察・診断し、その結果の説明や必要に応じた処方などを行う診療方法です。
EDについてもオンラインで相談できる医療機関がありますが、Web問診への入力だけで薬を購入する仕組みではありません。
オンライン診療でも、医師が症状、既往歴、服用中の薬などを確認し、診察したうえで治療や処方の可否を判断します。
また、オンラインだけでは十分な判断ができない場合や、検査・対面評価が必要と判断された場合には、来院を求められることがあります。
▼ EDそのものについて確認したい人
初診からオンライン診療を利用できる?
初診からオンライン診療を行うこと自体は可能ですが、誰でも、どのような状態でも、必ずオンラインだけで診療・処方が完結するわけではありません。
医師は、患者から得られる医学的情報、安全性、緊急時の対応体制などを踏まえて、オンライン診療が適切かどうかを判断します。
特に初めて受診する医療機関では、
- 現在の症状
- 既往歴
- 服用中の薬
- 過去の治療歴
- アレルギー歴
- 血圧や心血管系の病気に関する情報
などを詳しく確認されることがあります。
診療前にオンライン診療が適しているか相談する仕組みを設けている医療機関もありますが、診療前相談そのものが診察や処方を意味するわけではありません。
オンライン診療は必ずビデオ通話?
2026年4月1日に一部改訂された厚生労働省の「オンライン診療の適切な実施に関する指針」では、医師と患者が互いの状態を確認できる方法を基本としています。
一方で、インターネット接続を伴わない電話による診療が制度上すべて除外されているわけではありません。
実際に使用する方法は、
- 医療機関が採用している診療方法
- 患者から得られる医学的情報
- 処方する薬
- 医師が安全に診察できると判断できるか
などによって異なります。
そのため、「オンライン診療=必ずビデオ通話」「電話だけならオンライン診療ではない」と一律に考えることはできません。
EDオンライン診療の基本的な流れ
医療機関によって細かな手順は異なりますが、一般的には次のような流れで進みます。
- 医療機関を確認・予約する
- 事前問診や必要情報を入力する
- 本人確認を行う
- 医師による診察を受ける
- 治療方針や薬について説明を受ける
- 必要に応じて処方を受ける
- 薬局・配送など指定された方法で薬を受け取る
- 必要に応じて再診・フォローを受ける
重要なのは、予約・問診・診察・処方・薬の受取はそれぞれ別の工程だということです。
「Webフォームへ入力したら自動的に薬が送られてくる」という仕組みを、通常のオンライン診療と同じものとして考えることはできません。
オンライン診療前に準備しておきたいもの
受診をスムーズに進めるため、次の情報を確認しておくと役立ちます。
- 本人確認に使える書類・情報
- 現在の症状や困っていること
- 服用中の医薬品
- 市販薬・サプリメント
- 既往歴や現在治療中の病気
- 過去に使用したED治療薬と、そのときの反応や副作用
- 医療機関が指定する通信環境や端末
お薬手帳を使っている場合は手元に準備しておくと、服用中の薬を伝えやすくなります。
本人確認の方法や必要書類は医療機関によって異なるため、予約時の案内を確認してください。
ED治療薬では服用中の薬・持病の確認が重要
ED治療で使用されるPDE5阻害薬には、併用してはいけない薬や、使用できない場合があります。
特に、
- 硝酸薬・NO供与薬
- リオシグアト
は、シルデナフィル・バルデナフィル・タダラフィルに共通する重要な併用禁忌です。
そのほかにも、心血管系の状態、血圧、肝機能・腎機能、併用薬などによって使用条件が変わります。
そのため、薬の名前が分からない場合でも、服用中の薬を省略せず医師へ伝えることが重要です。
厚生労働省のオンライン診療指針でも、禁忌や併用薬などの情報が十分でない状態でED治療薬を処方することは、不適切な診療例として扱われています。
▼ ED治療薬の違い・禁忌を確認する
オンラインだけで診療を続けられない場合もある
オンライン診療は通院の負担を減らせる可能性がありますが、すべての診療をオンラインだけで完結できるとは限りません。
たとえば、
- 十分な医学的情報を得られない
- 身体診察や検査が必要
- 安全に薬を処方できるか判断できない
- 症状に緊急性がある
と医師が判断した場合には、対面診療への切り替えや他の医療機関への受診を案内されることがあります。
「オンライン診療を選んだら最後までオンラインだけで済む」とは考えず、必要に応じて対面診療へ移行する可能性も想定しておきましょう。
オンライン診療と対面診療の違い
| 確認点 | オンライン診療 | 対面診療 |
|---|---|---|
| 受診場所 | 自宅などから利用できる場合がある | 医療機関へ来院 |
| 身体診察・検査 | できることに限界がある | 必要に応じて実施しやすい |
| 処方 | 医師が安全に処方可能と判断した場合 | 診察・検査結果などを踏まえて判断 |
| 対面への切替 | 必要と判断されれば来院を求められる | 原則としてその場で対面評価 |
| 薬の受取 | 医療機関・薬局の方法によって異なる | 院内・薬局など医療機関により異なる |
※どちらが適しているかは、症状、持病、服用薬、必要な検査などによって異なります。
薬の配送は「診察なしの通販」とは違う
オンライン診療では、医師の診察と処方のあと、医療機関や薬局が指定する方法で薬を受け取る場合があります。
配送される場合でも、オンライン診療そのものが医薬品通販になるわけではありません。
診察、処方、薬剤交付・配送はそれぞれ別の工程として扱われます。
利用前には、
- 薬をどこから受け取るのか
- 配送の有無
- 送料
- 配送予定
- 受取方法
- 副作用やトラブル時の連絡先
などを確認しておきましょう。
「全国どこでも必ず即日到着」など、配送結果を一律に保証することはできません。
医療用ED治療薬とOTCシアリスは別のルート
オンライン診療で医師が処方する医療用ED治療薬と、2026年に市販化された要指導医薬品「シアリス」は、同じ購入・処方ルートではありません。
OTCシアリスはタダラフィル10mgを含む要指導医薬品で、購入時には購入者本人がチェックシートに回答し、薬剤師による確認・服薬指導を受け、販売可能と判断される必要があります。
2026年9月25日時点で、メーカー公式のOTCシアリスのオンライン販売は準備中です。
そのため、「EDオンライン診療」と「OTCシアリスをオンライン通販で購入すること」を同じ仕組みとして扱わないよう注意が必要です。
費用は総額で確認する
ED診療の費用は、医療機関や診療方法によって異なります。
オンライン診療を利用するときは、薬1錠の価格だけではなく、
- 診察料
- 薬剤費
- 送料
- システム利用料などの追加費用
- 再診時の費用
を含めて確認しましょう。
通常のED診療は一般に自由診療ですが、男性不妊の治療目的など、所定の条件を満たす場合に一部のED治療薬が保険給付の対象となる例外があります。
「ED治療はすべて保険適用外」と一律に考えず、自分の受診目的や条件について医療機関へ確認してください。
オンライン診療を利用する前の確認ポイント
予約前には、料金だけでなく医療機関としての情報や、診療後の対応も確認しておきましょう。
- 医療機関名・所在地が確認できるか
- 診療を担当する医師について確認できるか
- 診療方法が明示されているか
- 料金の内訳が分かるか
- 処方される薬について説明があるか
- 副作用や緊急時の連絡方法が分かるか
- 必要時に対面診療へ切り替えられるか
- 再診・継続処方の方法が確認できるか
「問診フォームだけで購入」「医師と話さず薬が届く」といった案内を、通常のオンライン診療と同じものとして判断しないことも重要です。
▼ 医療機関の選び方を確認する
プライバシーも利用前に確認する
EDは周囲に相談しにくいと感じる人もいます。
オンライン診療では自宅などから相談できる場合がありますが、プライバシーが自動的に保証されるわけではありません。
利用前に、
- メールやアプリの通知表示
- 決済時の表示
- 配送時の送り主名・品名
- 受取方法
- 診療時に周囲から会話を聞かれない環境
などを確認しておくと安心です。
▼ プライバシーの確認ポイント
まとめ|オンライン診療も「医師による診療」
EDのオンライン診療は、通院の負担を減らせる選択肢のひとつですが、Web上でED治療薬を購入するだけの仕組みではありません。
初診から利用できる場合もありますが、医師が必要な医学的情報を確認し、安全に診療・処方できるかを判断します。
また、十分な情報が得られない場合や検査が必要な場合には、対面診療へ切り替わることがあります。
利用するときは、服用中の薬や持病を正確に伝え、医療機関の運営情報、料金、薬の受取方法、副作用時の連絡先まで確認することが大切です。
▼ ED治療薬について詳しく確認する
▼ EDのサイン・受診を考えるポイント
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最終確認:2026年9月25日
※制度情報は、厚生労働省「オンライン診療の適切な実施に関する指針」(2026年4月1日一部改訂)を基準に整理しています。制度や医療機関の運用は変更される場合があるため、実際の受診時には厚生労働省および利用する医療機関の最新情報を確認してください。