目次
ED治療薬の種類と副作用(基本ガイド)
このページでは、代表的なED治療の選択肢(内服薬・外用/注射・デバイス・ホルモン・心理的アプローチ)を概観します。
いずれも医学的診断の代替ではなく、適応や禁忌は個別に異なるため、医師と相談のうえで選択してください。
1. PDE5阻害薬(内服薬)の概要
最も一般的なED治療。性的刺激があるときの勃起を助ける働きがあります(効果発現・持続・食事の影響は薬剤により差・個人差あり)。
- 代表例:シルデナフィル/タダラフィル/バルデナフィル/アバナフィル
- 効果の傾向:服用後おおむね30〜60分で作用し、持続は数時間〜(薬剤差あり)。脂っこい食事で効きが遅れる薬もあります。
- よくある副作用:ほてり、頭痛、鼻づまり、動悸、消化不良、視覚の違和感(青み・光過敏)、背部痛(特にタダラフィル)。多くは一過性。
安全の注意(禁忌・要注意)
禁忌(きんき)=絶対に避けるべき組み合わせ・状態/
要確認=医師の判断が必要の順にまとめました。
- 【併用厳禁(禁忌)】硝酸薬(ニトログリセリン等)・可溶性GC刺激薬(リオシグアト等)との併用 … 重い低血圧のリスク
- 【要確認】最近の心筋梗塞・脳卒中、重い心血管疾患、α遮断薬との併用時(用量・タイミング調整で低血圧に注意)
- 【受診目安】勃起が4時間以上続く/視力・聴力の急な変化
- 【避ける】自己増量・個人輸入・偽造薬 … 成分・用量不明で危険
※薬ごとに詳細は異なります。処方時の医師の指示・添付文書に従ってください。
2. 外用・局所療法
- 陰茎海綿体自己注射(ICI:アルプロスタジル等)
反射的に海綿体へ血流を促す方法。反応性は高い一方、刺入部痛や出血、稀に持続勃起のリスク。適切な手技指導が前提。 - 尿道内投与(MUSE:アルプロスタジル)
尿道から挿入するペレット。局所刺激感・疼痛などの副作用があり得ます。 - 真空勃起補助具(VED)
負圧で血流を引き込み、リングで保持。薬が使いにくい方にも選択肢。内出血・違和感などに留意。
3. ホルモン補充療法(テストステロン)
低テストステロン(男性性腺機能低下症)が確認された場合に限り検討。
単独でEDが十分改善しないことも多く、前立腺・血栓リスクなどの評価を伴う医師管理下で行います。
4. 心理・行動的アプローチ
- カウンセリング/セラピー:パフォーマンス不安、ストレス、人間関係要因に有効。
- 生活習慣の改善:睡眠、運動、減量、禁煙、飲酒控えめは血管機能の改善に寄与。
- 基礎疾患(糖尿病・高血圧・脂質異常など)のコントロールも重要。
よくある誤解
- 「薬を飲めば刺激なしでも勃起する」→性的刺激があって初めて作用します。
- 「朝の勃起があれば器質性はない」→目安ではあるが絶対ではない。持続する症状は評価を。
- 「サプリで十分」→根拠が限られるものも多く、治療薬の代替にはならないことが一般的。
受診前に準備したい情報
- 症状の期間・頻度・硬さの自己評価(EHSの目安など)
- 既往歴(心血管、糖尿病、手術歴)、服用中の薬
- 生活リズム(睡眠、飲酒、喫煙、運動)とストレス状況
- 過去に試した治療と反応(副作用の有無を含む)
最終更新:2025-09-06
※本ページは一般的な情報提供であり、診断・治療を代替するものではありません。薬の開始・中止・変更は必ず医師に相談してください。
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