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AGA治療薬の違いと副作用
AGA治療に使われる薬は、大きく分けて「進行を抑える薬(内服薬)」と「発毛を促す薬(外用薬)」に分かれます。それぞれに特徴があり、効果や副作用にも違いがあります。
ここでは主要なAGA治療薬について、仕組み・効果・副作用の観点から比較していきます。
1. 内服薬の代表:フィナステリド
概要:5αリダクターゼ(II型)を阻害し、DHTの生成を抑えて抜け毛の進行を防ぐ薬。
- 商品例:プロペシア(国内承認)
- 効果:3ヶ月~半年程度で抜け毛の減少が実感されやすい
- 副作用:性欲減退・勃起不全・肝機能障害など(頻度は少なめ)
2. 内服薬の進化版:デュタステリド
概要:5αリダクターゼのI型とII型を両方抑制。より強力にDHTを減らす。
- 商品例:ザガーロ(国内承認)
- 効果:フィナステリドより高い有効性が報告されている
- 副作用:フィナステリドと類似。まれに乳房の張り・痛みなど
3. 外用薬:ミノキシジル
概要:頭皮に直接塗布することで血管を拡張し、毛根への血流を改善。発毛を促す。
- 商品例:リアップ(5%ミノキシジル、日本国内で唯一市販認可)
- 効果:初期脱毛(抜け毛増加)を経て、4ヶ月前後で発毛を実感しやすい
- 副作用:かゆみ・赤み・フケなどの皮膚トラブル。重篤な副作用はまれ
4. 併用療法の注意点
最近では、内服薬と外用薬を併用するケースが増えています。相乗効果が期待されますが、副作用リスクも2倍になるわけではありません。ただし、自己判断での多剤使用は避けるべきです。
5. 副作用との向き合い方
副作用が出るかどうかは個人差が大きく、必ずしもすべての人に出るわけではありません。副作用の多くは一時的か軽度で、治療の継続可否は医師との相談が基本です。
特に気をつけたい副作用には以下のようなものがあります:
薬の種類 | 主な副作用 |
---|---|
フィナステリド | 性欲減退、勃起不全、肝機能への影響 |
デュタステリド | フィナステリドと同様+乳房症状 |
ミノキシジル | 頭皮のかゆみ、発疹、フケ、まれに血圧への影響 |
6. まとめ|効果と副作用を天秤にかけた判断を
AGA治療薬は科学的根拠に基づく信頼性の高い選択肢ですが、副作用リスクもゼロではありません。
不安がある場合は、オンライン診療やAGA専門クリニックでの相談を検討しましょう。
※記載されている薬の効果・副作用には個人差があり、使用前には医師の診断・処方が推奨されます。